【剣盾シングル S35】モノクロ展開 - 日食バドキュレム【最終821位-R1784】

 こんにちは 泥Cと申します。

 S35、そしてポケモン剣盾ランクマッチお疲れ様でした。

 

 目標にしていた2度目の最終3桁順位をS35で達成できたので、最終シーズンということもあり2回目の構築記事を書いてみようと思います。

 

【使用構築】モノクロ展開 - 日食バドキュレム

 

 構築名は基本選出が日食ネクロズマ(黒),Wキュレム(白+BW禁伝),黒馬バドレックス(黒)でメインカラーがモノクロ(白黒)+展開構築であることから

モノクロ(白黒)展開としました!

 

 

【目次】

コンセプト

・読まれにくい襷日食ネクロズマのステロ電磁波展開→裏のアタッカーで抜いていく

・採用率の高いザシアンに対し、積む前は明確に不利→積めれば有利なアタッカーで誘い殺し、全抜きを狙う

 

構築経緯

 元々色々な構築を試している中で、TwitterのTLで見た襷ナットレイ+珠ホウオウを使っていました。その時に感じたのが次の3点。

・電磁波ステロから裏のアタッカーを通す動きの強さ

・行動保証を盾にして強引に展開できる

・想定外の襷枠で相手の型判別や初手ダイマのターン枯らし等が行える

 ただ、襷ナットレイでは電磁波を入れてもほぼ全てのポケモンを抜けず、初手の対面によっては電磁波orステロの片方しか仕事が出来ないのが使いづらいと感じました。

 

そのため、

・型が多くて襷が読まれづらい

・麻痺を入れることで大抵のポケモンを抜ける最低限の素早さ

・場合によっては初手から削りも入れられる火力

といった理由から襷日食ネクロズマを採用しました。

 

 裏のアタッカーとしては火力が高くて受けづらいWキュレムと黒バドレックスを採用し、これを基本選出として考えました。

 Wキュレムは火力が高くて受けられにくく、ダイマor竜舞でSを上げることで全抜きも視野に入れられる点から採用しました。

 黒バドレックスはスカーフ込みの圧倒的素早さで削れたポケモンを上から一掃できるので最後の詰め枠として採用しました。

 基本選出であるこの3匹はそれぞれの苦手な部分を補えるシナジーもあり、使っていて楽しかったです。(詳しくは後述)

 

 補完枠としてはゼルネアスとザシアンを採用しました。

 ゼルネアスはWキュレムに同じく、ジオコンを積むことで高い全抜き性能を誇る上、基本選出の内2匹が呼びやすいイベルタルに基本有利なことから採用しました。

(あまり選出できなかったので変えた方が良さそうだけど考える時間がありませんでした...反省ポイント1です💦)

 ザシアンはやはり単体性能が高く、展開後は対面チックになりやすいこの構築で裏から出すアタッカーとしては適任のため採用しました。また積んだゼルネアスをメタモンでコピーされた場合に全員撃ち抜かれるため、そのストッパーとしての理由もありました。

 

 最後はここまででグラードンやホウオウがやや重かったため、そこに強く出られるジガルデを採用しました。

 

個体紹介

日食ネクロズマ@気合いの襷

特性:プリズムアーマー 性格:意地っ張り(AC↓)

実数値:183(84)-229(252)-148(4)-×-130(4)-118(164)

技構成:メテオドライブ/地震/ステルスロック/電磁波

 

調整

S:麻痺状態の最速スカーフ90族抜き

 

 先述の通り、安定かつ想定外の所から電磁波ステロを展開できる初手要員。

 日ネクといえば裏から出てくる事が多く、主な型としてもHBベースの物理受け、壁や起点作りのサポートを受けての積みアタッカーがほとんどです。

 そのため初手投げ自体が想定されにくい上、初手ダイマまで考えると挑発を打つ余裕を与えないレベルに圧力のあるポケモンなのでほぼ確実に襷で耐えて電磁波でS逆転→ステロ撒いて退場という役割を果たしてくれました。

 また、構築的に初手に来やすいポケモンに対し、予めパターン化しておいた動きから裏につなげるのが強かったです。(具体的な動きに関しては後述)

 最終日の試合の8~9割は安定して初手選出できたので、自分で考えたにしては上手くはまったポケモンだったと思います。

 

 技構成としてはコンセプト通り電磁波ステロ+タイプ一致な上に特性貫通してルギアなどにも削りを入れられるメテオドライブまでは確定。

 残りはH199-B135ザシアンのインファへの返しで撃つことで12/16(75%)で対面処理ができ、ムゲンダイナやゼクロム等への打点ともなる地震を採用しました。

 他の候補としては壁展開を阻害できるサイコファング、ホウオウ意識の岩技などがあるのかなと思います。

 

Wキュレム@命の珠

特性:ターボブレイズ 性格:臆病(SA↓)

実数値:200-126(4)-110-222(252)-120-161(252)

技構成:吹雪/大地の力/ダブルウイング/竜の舞

 

調整

S:+1で最速ザシアンまで抜けるように最速

 

 Sさえ上げれば本来ガン不利のザシアンなども含め、圧倒的火力と範囲で全抜きを狙うことができる強力なアタッカーでした。無理やり受け回して凌いでくる相手もサイクルを疲弊させ、裏の黒バドやザシアン圏内に叩き込めるのがとにかく強かったです。

 ザシアンに対面ガン不利なのを理由に使いづらいイメージが先行してこれまで使ってきませんでしたが、初手の日ネクによってザシアンを一旦引かせるor対面で処理するなど、構築段階で対策を考えることでかなり活躍してくれました。

 

 技構成としては結構選択肢ある上に、じっくり考察する時間もなかったので選択理由を挙げておきます。(反省ポイント2)

・吹雪:ダイマ無しでもH213ルギアを13/16(81.2%)で落とせるタイプ一致の技。他の候補としては命中安定の冷B、カイオーガへの打点にもなるフリドラですね。

・大地の力:主にザシアンを始めとする鋼への打点で、アースとして撃つことで特殊ポケモンとの打ち合いにも強くなれます。クロフレとの選択だと思いますが、ダイマが枯れた後のステロ+大地でザシアンにギリギリ耐えられて負けることが多かったので、威力10の差は大きかったかも知れません。

・ダブルウイング:全抜きを狙う上で必要なS上昇のためのジェット媒体となる技。竜舞と選択の場合もあると思いますが今回は両採用してみました。

・竜の舞:ダイマを切らずにSを上げる手段+ウォール媒体にも。ダブルウイングと選択にすることで黒バドへの打点となるシャドボ、ホウオウ意識の原始などが候補に挙がるかも知れません。

 

黒馬バドレックス@こだわりスカーフ

特性:人馬一体 性格:控えめ(CA↓)

実数値:183(60)-×-130(252)-221(124)-121-181(84)

技構成:アストラルビット/サイコショック/ドレインキッス/トリック

 

調整

HB:A244ザシアンの+1巨獣斬を13/16(81.3%)で耐え

S:準速125族抜き~実数値180までのHASザシアンを素で抜けるように

 

 削れたポケモンを一掃するアタッカー兼詰め枠。また襷を持ちやすいポケモンなので見せ合い画面で襷日ネクの隠れ蓑としても機能していたと思います。

 禁伝幻環境ではイベル以外に明確に受けられる事が少なく、イベルが削れたor落ちた後の一貫性が凄まじいのでラス1から疲弊した相手の3匹をまとめて撃ち抜く展開も何度かありました。

 調整は自分で軽く考えたものですが、これが原因で負けた試合も勝った試合もなかったので強い人ならもっと良い配分があると思います。

 

 技構成としては一般的なスカーフ黒バドそのままにしていますが、基本一貫性を取ってアスビでぶち抜くのが仕事なのでこれで良かったと思います。強いて言うならダイマ時のウォール媒体となる技とMF展開のためのドレキも合わせて必要かなと思います。

 

ゼルネアス@パワフルハーブ

特性:フェアリーオーラ 性格:図太い(BA↓)

実数値:221(156)-×-161(252)-157(48)-118-126(52)

技構成:ムーンフォース/ドレインキッス/ラスターカノン/ジオコントロール

 

調整

HB:A244ザシアンの+1巨獣斬→電光石火をB+1ダイマ下で確定耐え

S:+2で+1最速100族抜き

 

 要検討枠兼入れ替え候補筆頭。

 Wキュレムが何らかの理由で出せない場合の代わりの積みアタッカーとして、真っ先に積みアタッカー代表として思いついたので採用しました。しかしマーシャドーへの有利不利以外はWキュレムと役割がほぼ被っており、どちらを出すか悩んで結局Wキュレムを出すことが多かった気がします。

 一応ザシアンを誘い殺すのがコンセプトの1つなので積んだ状態で対面打ち勝てるHBラスカ型にしたことで、出した試合ではザシアンごと裏まで貫いてくれることもありました。

 

 技構成としては一般的なHBゼルネアスと同じです。

 強いて言うなら構築コンセプト的に威力優先のムンフォだけにして、ホウオウへの打点としてドレキを雷にしようかと一瞬考えもしました。しかしこのポケモンの性質上、どうしても積む際に受けてしまうダメージ分のHP回復、対面からマーシャドーをほぼ無傷で処理できるといった利点も大きく、この構成に落ち着きました。

 

ザシアン@朽ちた剣

特性:不倒の剣 性格:陽気(SC↓)

実数値:197(236)-193(20)-135-×-121-220(252)

技構成:巨獣斬/じゃれつく/ワイルドボルト/剣の舞

 

調整

S:最速

 

 言わずと知れた禁伝環境の強力なアタッカー。構築的に呼びやすいイベルに対して見た目が強いのもgood(大体出てくるけど)。

 当初はホウオウナットに強いインファワイボのHAで採用してましたが、いくら誘い殺しがコンセプトでも積めなければザシアンに弱い構築に変わりないため、ザシアンミラーにめっぽう強いHSに急遽変更しました。(その名残で削る必要のないHが削れてAに20振ってます。反省ポイント3)

 黒バドの代わりに他の積みアタッカーと合わせて出したり、あるいはバドザシの組み合わせで出したりと、単体性能の高さから選出のしやすさはピカイチでした。

 またHSにした都合上、ザシアン自身も自然と積みアタッカーになれるようになり、構築との噛み合いがよかったと思います。

 

 技構成としては一般的なHSザシアンとほぼ同じで巨獣斬と剣の舞までは確定。残りは等倍範囲の広そうなじゃれつくと、ゼルネアスに雷がないことからホウオウへの打点重視でワイボを選択。

 

ジガルデ@カゴの実

特性:スワームチェンジ 性格:腕白(BC↓)

実数値:215(252)-121(4)-166(76)-×-125(76)-128(100)

【PF時:323(252)-121(4)-166(76)-×-125(76)-118(100)】

技構成:サウザンアロー/蜷局を巻く/蛇睨み/眠る

 

調整(S34で結果を出されていた方の調整を真似させていただいたもの)

S:PF時、麻痺したS+1最速91族抜き

 

 最後の補完枠としてHBベースでの採用。

 先述の通り、構築単位で重そうだったグラードンや珠ホウオウ等に強いポケモンを探していたとき、前期結果を出されていた方の記事を拝見して見つけました。

 何となくジガルデ=強者の方専用機で扱いづらいイメージでしたが、記事の「後出しから起点にできる化け物」という文言に一目惚れして初採用させていただきました。

 採用理由自体が特定のポケモンへの対策枠という形だったので選出率こそ低かったですが、出した試合は凄まじい活躍をしてくれてほとんど勝てたのではと思います。

 

選出

基本選出:

 

 初手で日ネクと対面しやすいポケモンに対し、電磁波ステロを安定して展開することで一気に火力を押し付ける展開に持っていける、最も安定した選出だったと思います。

 

 この選出の初手日ネク→Wキュレム黒バドにつなぐシナジーとして、以下の有利な状況を裏に引き継げるのが強かったと思います。

①ザシアンを一旦引かせて先述のオーガ、イベル等に麻痺を入れることで起点を作れる。

②黒バドの一貫を切るイベルに麻痺を入れたり、ダイマを吐かせたりして残す選択肢を取りづらくできる。

③黒バド等への襷潰しによってスカーフ黒バドへの切り返しを阻止できる。

 

 またWキュレムと黒バドも攻めの相性がよく、

・日ネクが呼ぶオーガや地面枠、黒バドが呼ぶイベルにはWキュレムが強い

・Wキュレムが呼ぶザシアンや日ネクには黒バドが強い

といった具合に、片方の不利なポケモンにもう片方が有利なことが多かったです。

 

マシャ入り:+から1匹

 

 黒バドが襷でない都合上、初手からラス1まで常に影打ちで縛られるのは窮屈なので、日ネクのステロと合わせて安全に処理できるザシアン@1としていました。

 実際マーシャドー入りには出されることが多く、初手に来ることも多かったです。その場合はHB警戒で引く→その間にステロを撒いておくことで安全に処理して勝てることが多かったです。

 

重いポケモン

ディアルガ

 ザシアンと同じく鋼タイプでWキュレムが抜群突かれるほか、シンプルにダイマされると打ち合いが強すぎてきつかったです。特に裏から出てきたときには2体がかりでどうにか処理した頃には疲弊しきっていて、そのまま負けることが多かったように思います。

 ゼルネアスで切り返せた試合も何度かありましたが勝率はよくなかったです。

 

電磁波カイオーガ

 裏のザシアンまで考えるとWキュレムの起点には絶好の相手であるカイオーガから不意に電磁波が飛んでくると一気に追い込まれた記憶があります。

 麻痺の計算を知らなかった私は相手が引いてこないのをいいことに2回舞ってジェットで突破し(麻痺状態S+3)、出てきたザシアンにどや顔でアースを押したら最速ザシアンに切り刻まれました。

 

その他(珠サンダーや珠ホウオウなど)

 構築の都合上、日ネクの裏から出す2体目はWキュレムorゼルネアスといった積んでS上昇を狙うことがほとんどです。そのため、初手ダイマ→電磁波撃って退場といったポケモンに麻痺を入れられるだけで途端にプランが崩壊させられるのがきつかったです。

 

レンタルパーティ

 

最後に

 大した結果でないにしろ、目標にしていた2度目の最終3桁を剣盾最後のシーズンで達成できたのは素直に嬉しく思います。

 1度目の時同様、今回もまた直前で思いついた構築で最終日に臨み、しかもそれなりに気に入った感じの構築ができたのも何かの縁だったかなと思います。しかし同時に、もう少し早く思いついていたらもっと改善できたかな~と弱者なりに反省はつきません。

 

 ただ、今作から対戦を始めてたくさんの人にアドバイスいただいたり、作ると良いといわれた対戦ノートを書くようになったりしてほんの少しくらいは成長したかなと思っております!(クソ雑魚→雑魚くらい)

 SVからは今作ほど時間をかけることはできないでしょうが、その分もっと積極的に強くなれるようにアクション起こして頑張ろうと思います!

 

 対戦してくれた方々、Twitterでアドバイスくれたり声をかけてくれたりした方々、そしてここまで読んでくださった方々とポケモン剣盾に感謝して以上とさせていただきます。第8世代お疲れ様でした!!